認知症
認知症について
認知症医療について
我が国の認知症問題においては、脳以外の要因を顧みない認知症ケア・退廃的な医療における抜本的な改革が必要です。
記憶・認知機能障害の治療評価がクローズアップされすぎて、行動・心理状態(BPSD)の認識不足や対応の遅れや、栄養指導、メンタル・スピリチュアルケア、リハビリの介入が遅延したり、若年・初老期における「認知症」という診断名のレッテルによる、社会的偏見や老化現象としての社会的容認の欠如が問題です。
認知症は「脳由来の病的ボケ」だけではなく、さまざまな外因(全身疾患・心的外傷・環境変化・ストレスなど)による、行き場のない不安や恐怖・怒りなどcoping systemの破綻とも捉えられます。
遺伝子検査、脳病理や画像診断などでMCIや認知症を「脳の問題と」早期発見・早期診断されても、従来の薬物治療だけでは進行を遅らせる程度であり、社会制度の狭間に放置されてしまえば自発・自律的な個別の治療・予防を確立しない限り回復は期待できません。
自宅にこもっている独居者の実態把握は年々困難になり、寝たきりやせん妄がみられる方々に漫然と認知症治療薬や抗精神病薬投与が繰り返され、栄養やリハビリが行き届かない医療介護関連施設施設が増えています。
「認知症という病」の範疇に葬られている生理的ボケ(老化)、身体活動性、役割・社会関係を考慮し、カロリー過多の栄養不足、睡眠剤や鎮静剤・下剤や利尿剤の多投、きつい靴や着たきり着衣、オムツ、機械入浴、抑制帯や安静臥床など、管理医療や看護・介護によって造られ続ける惚けを防止することが急務で、たとえ認知症があっても家庭・社会環境内での受容・許容性を高め、個々に合った包括的ケアや統合的医療連携や、内在する声なき声をお互いに感じ取れるコミニュケーションが大切です。
当院での検査
MCIスクリーニング
MCIとは軽度認知障害のことで、認知症になるかもしれない前段階のことです。
MCI(軽度認知障害)では問題なく日常生活を送ることができますが、数年間で約半分の方が認知症になる可能性があります。MCI(軽度認知障害)の段階で早期に適切な治療を受けることで、認知症の発症を防ぎ発症・進行を遅らせることができます。そのためMCI(軽度認知障害)の段階が重要な反面、自覚症状がないため放置してしまい認知症になる方が多いのが現状です。認知症の予防のためには、現状で自覚のないうちから意識的に検査・予防的治療を受ける必要があります。
認知症の中で最も多いアルツハイマー病は、脳内に「アミロイドβペプチド」が蓄積し、神経細胞に障害を起こすことが原因です。
MCIスクリーニング検査では、認知症の原因となる特定のたんぱく質の血中濃度を調べます。この「アミロイドβペプチド」に関わる血液中のたんぱく質でMCI(軽度認知障害)の可能性を調べることが、認知症予防的の対策を講じる第一歩となります。
APOE遺伝子検査
アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与すると言われている1つのアポリポたんぱくE(ApoE)を作り出すAPOE遺伝子の型を調べて、認知症の発症リスクを推定します。
アポリポたんぱくE(ApoE)は「アミロイドβペプチド」と結合して、その蓄積や大きな塊となる物質の一つと言われています。このときの作用の強さがAPOE遺伝子型によって異なると考えられています。
APOE遺伝子型には“APOE2”(ε2)“APOE3”(ε3)“APOE4”(ε4)があり、APOE遺伝子型ε4を多く持つほど、APOE遺伝子型ε2、ε3だけを持つのと比べてアルツハイマー病等のリスクが高まると言われています。
APOE遺伝子型にε4を持つことが必ずしもアルツハイマー病を発症するわけではなく、生活習慣の改善などで発症を低減することもできます。
APOE4遺伝子型とアルツハイマー病のリスクについて
APOE4(ε4)の遺伝子型を持っていると、ε4をもっていない人と比べてアルツハイマー病になるリスクが高いと言われています。
アルツハイマー病の人の中でε4を持つ人、持たない人の割合、健常な人の中でε4を持つ人、持たない人の割合を調べて、その比較からリスクを計算します。
表1では、ε3/ε3の遺伝子型を持つ人がアルツハイマー病を発症するリスクをオッズ比で示しています。これによると、ε4を一つ持っている人で、3.2倍、ε4を2つ持っている人で11.6倍の発症リスクがあることが分かります。
一方で、ε3/ε3の遺伝子型を持つ人であっても生活習慣等によりアルツハイマー病を発症することがあるので、APOEの遺伝子型だけで、将来のアツルハイマー病発症を「予測」することはできません。
はからめ
嗅覚は記憶と深いつながりがあります。
様々な違うニオイを嗅ぎ分けることで、嗅神経→海馬が刺激され、記憶が想起されます。
「はからめ」は、軽度認知症(MCI)に至る前の段階でも、嗅覚障害を検知することができる検査です。
すでに認知症症状が自覚される方においても、嗅覚障害を改善することが実証されています。
はからめテストの経過(左上→右上→左下→左下):
栄養・デトックス指導などによって、認知症症状の改善とともに嗅覚消失が回復した男性の1例。
ミルテル 最新未病見検査「テロメアテスト」
当院では、アルツハイマー型認知症の他、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、頭頸部がんにおいて、マイクロRNAを検出する最先端の疾患早期発見検査「テロメアテスト」を導入し、未病の段階での早期発見と疾病対策をサポートしています。
アルツハイマー型認知症は、初期症状の段階で早期発見することが極めて重要ですが、初期症状ではあまり本人の自覚がなく進行が進んでから治療を開始することが多く、治療が困難になります。
早期発見のためには客観的な診断マーカーが重要になってきます。ミルテルでは、血液中に流れるウイルス様の大きさの顆粒「エクソソーム」をアルツハイマーの診断に用いる検査をしています。
エクソソームの顆粒の中には、「マイクロRNA」とよばれる遺伝子が封入されています。病巣の細胞から分泌されたエクソソームには、病気特有の「マイクロRNA」が含まれています。ミルテルの「ミアテスト」では、この「マイクロRNA」を測定することによってアルツハイマーの早期発見が可能です。
アルツハイマーズ リンクス ALZHEIMER’S LINX (CYREX社)
アルツハイマー病をはじめとする認知症の発症に結びつく鍵となる、脳機能と関連したバイオマーカーによるリスク因子を検査することで、より的確な食事・栄養・デトックス(解毒)方法が解ります。
認知症の分類
コウノメソッド
認知症の治療に繋がらない無駄な検査はできるだけ少なくし、ドネペジルなど既存の認知症治療薬の副作用が発現したり、記銘力改善などの効果が確かめられないのに漫然と常用量を使い続けることなく、薬価の安い薬い古い薬やサプリメントでも効果がみられるものは積極的に取り入れていただき、患者様やご家族と伴にその都度検査所見や訴え・症状などを評価しながら、きめ細かな治療計画を相談・実施していきます。
リコード法(ReCODE Protocol)
認知症予防・治療としてのアロマセラピー
アルツハイマー病などの認知症における中核症状である認知機能障害を、根本治療の柱であるアロマセラピーで予防・治療可能である技術が株式会社ハイパーブレインによって開発され、鳥取大学医学部生体制御学講座の研究によって実証されました。アロマセラピーとしての精油はローズマリー、レモンオイル、ラベンダー、オレンジオイルの4種類です。
フェルガード
フェルガードは認知症の進行を遅らせる効果がある米ぬか脳活性食の主原料であるフェルラ酸と脳細胞への働きが期待されるガーデンアンゼリカ、バコパモニエラなどが含まれています。
アルツハイマー型認知症のアリセプト(ドネペジル)などの副作用や改善が見らない方で認知機能や歩行の改善がみられています。
フェルガードのMCI(軽度認知症)に対する二重盲検臨床試験の有効性について、
工藤千秋先生が論文(Journal of Alzheimer’s Disease Reports 2020年9月)を解説されています。
フェルガードとは
フェルガードとは、米ぬかなどから採れるフェルラ酸と、セリ科の西洋トウキであるガーデアンアンアンセリカ、多年草ハーブのガーデアンアンゼリカ、などを組み合わせたサプリメントで、
下記の図表通り認知症をとりまく症状や周辺疾患別に適応したラインアップがあります。
最近では陳皮から抽出したヘスペリジンや、ジャバラの皮を原料としたナリルチンを含む「Mガード」が、多発性硬化症などの脱髄性の変性疾患や脳性麻痺での有効性が認められており、
フェルラ酸にα-GPCを配合した「カーミン」は、ADHA・学習障害などを含む自閉症スペクトラムや、癲癇においての有効性が実証されております。
自宅配送も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
フェルガード目的別使い分け
フェルガード 症状・疾患別使い分け
Taxifolin(タキシフォリン)
シベリア産カラマツから抽出・製造された
「タキシフォリン」は抗酸化性や生物学的活性に優れ、がん、糖尿病、脳血管・循環器疾患や、最近ではコロナウイルス感染症、認知症対策などにも効果が認められて来ております。
「タキシフォリン」のドキュメンタリー番組
(KHB東日本放送より)
ロスマリン酸翠力玉
ポロフェノールの一種であるロスマリン酸には脳機能を改善することが示唆されています。
認知症は発症してから治療するよりも、未然に予防することが大切です。
認知症初期、あるいはその前段階であるMCI(軽度認知障害)の方々を対象に、
当院ではロスマリン酸(スペアミント含有エキス)のモニターを募集しております。
Twendee X(トゥエンディ エックス)
プラズマローゲン
プラズマローゲンは抗酸化作用を持った脂質の中のリン脂質の一種で、グリセロリン脂質の一つです。
プラズマローゲンは哺乳動物の全ての組織に存在し人体のリン脂質の約18%を占めます。脳神経細胞、心筋、リンパ球、マクロファージ等に多く含まれ、抗酸化能など細胞の根元的な機能をコントロールします。
プラズマローゲンはアルツハイマー病患者の血液や死体脳において減少しており、エタノールアミン型とコリン型のうちエタノールアミン型プラズマローゲンが前頭葉と海馬で非常に有意に減少していることが報告されています。
プラズマローゲンS 税込定価 9,729円 (ゼリー 送料+1,080円 カプセル送料+540円)
プロルベイン
Lumbricus Rubellus腫のミミズに含まれる酵素であるルンブルキナーゼには、血栓を溶かす働きがあります。
ルンブルキナーゼは線維素のフィブリンを溶かす働きがあり、韓国などでは脳梗塞や心筋梗塞の予防や改善に医薬品として認可されています。
また、ミミズの酵素は血管を浄化し血流を促進することによって頸動脈プラークスコアの減少が認められ、めまい・頭痛・肩こり・下肢の静脈瘤や冷え、リウマチなどの膠原病、アトピー性皮膚炎、脊柱管狭窄症、脳血管性痴呆、高血圧・肥満などのメタボリック症候群の改善にも
効果があるといわれています。
また赤ミミズ酵素の内服による、高血圧や糖尿病の合併症予防、褥瘡や閉塞性動脈硬化症、EDや腎機能障害、歯周病や腸内環境の改善が報告されています。
「よごれた血管がキレイになる赤ミミズ酵素(監修者:堀智勝 編者:現代書林取材班)」より。