福田内科クリニック
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グルタチオン点滴
グルタチオン点滴について
グルタチオンとは?
グルタチオンは脳にとって最も重要な抗酸化物質の一つであり、脳を様々な有害物質から守る役割を担っています。
パーキンソン病患者の脳内においてはグルタチオンが減少していることが報告されており、イタリアのSassari大学のチームが実際にパーキンソン病患者に グルタチオンを点滴投与したところ症状の著名な改善が認められました。米国においてはDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に取り入れ有効な治療であると報告されています。現在では南フロリダ大学において臨床研究が進行中です。
日本では40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎などの治療に保険適応があり、副作用も非常に少ない安全率の高い医薬品です。
米国では抗がん剤の副作用による指先のしびれ(末梢神経障害)、閉塞性動 脈硬化症などに使われています。
パーキンソン病でのグルタチオン点滴療法
パーキンソン病の場合は、1回800mgから始めて徐々に増量、通常は1400-1600mgを点滴で投与します。頻度は週に2~3回、約3ヶ月間行います。
病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1~2回のペースで治療します。1回の点滴時間は約30分で有効率は40~60%です。劇的に効果があるケースからまったく無効である場合もあります。
※柳澤厚生著 「グルタチオン点滴でパーキンソンを治す」当院でも取り扱っております。
※米国ライポミックス社の「ライポミックス・グルタチオン」は定期的な点滴通院が困難な方に内服していただいております。
副作用について: 重大な副作用 アナフィラキシー(0.1%未満) 顔面蒼白、血圧低下、脈拍の異常等の症状があ
らわれることがあります。その他の副作用 (0.1%未満) 過敏症発疹等 消化器食欲不振、
悪心・嘔吐
グルタチオン点滴に関しましては、添付文書に記載された以外の疾患および症状にたいする注射用グルタチオンの効能又は効果 および、用法及び用量においては、医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染症等被害救済制度の救済対象ではありません。
タチオン注射用 (japic.or.jp)
認知症でのグルタチオン点滴療法
認知症ではニセルゴリン・アマンタジンなどの興奮系・覚醒系薬剤やソルコセリル、シチコリンなどと併用または単独でグルタチオン製剤を投与します。
レビー小体型・アルツハイマー型認知症をはじめ、脳血管障害や各種変性疾患、正常圧水頭症などでも、15分の点滴直後にアパシーや歩行障害など自覚症状の回復を実感していただけることがあります。
国内の医薬品卸業者より国内承認薬(または未承認薬)を仕入れています。