赤色光や近赤外光を組織に送達するデバイスを利用した光生体調節療法(PBMT)は、COVID-19関連する呼吸器疾患の管理においても潜在的な利点があり、感染症や癌治療における免疫機能の改善効果が報告されています。 Vielight RX Plus (VieX-Plus4)によるPBM治療(鼻腔内635nmおよび,胸部810nmLED)は、スパイク蛋白によってダメージを受けやすい胸腺に関連する免疫をサポートし、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)による内皮細胞の損傷を修復して肺機能障害を軽減させるなど、非装着群にくらべて、ICU管理なく早期にCOVID-19感染症を回復したことが報告されています。 肺を取り囲む胸部にLEDを照射することで、新型コロナ感染症などの罹患や死亡のリスクを軽減させることや、胸骨の骨髄を標的にしたPBM照射は、幹細胞の放出を促して胸腺への移動とT細胞の成熟を促進させたり、胸腺を刺激することで加齢に伴う胸腺退縮を遅らせることが示唆されており(Photobiomodulation, Photomedicine, and Laser Surgery Volume 42, Number 6, 2024)、上気道ウイルス感染症の回復を早める効果のあるVielight RX Plusは、カナダ保健省の医療機器ライセンスを取得しています。